【感想】任天堂クラシック・ファミコンミニの意味とは?今後の希望と期待!
ポケモンGOはナイアンテック社開発ですが、任天堂のブランド・潜在力を改めて示す結果になりました。
2016年9月に任天堂クラシック・ファミコンミニが発売する事で、即日完売でまたもや話題になった任天堂。
「任天堂が世界ブランドとして認知された家庭用テレビゲーム機ファミリーコンピューター。」
任天堂クラシック・ファミコンミニが、ゲーム業界に示したものとは何かを見て行きます。
今、ファミコンミニがゲーム業界に示す事とは?(魅力)
ファミコンは、スーパーファミコン以降と違い、ゲームの面白さをグラフィック(画像の良さ)で誤魔化すことができません。
ゲームシステムそのものが面白くなければ成り立たない、ギリギリのグラフィックス・サウンドの表現力だと思います。
当時の子供たちは、シンプルなドット絵のグラフィックと、シンプルで抽象的なサウンドと、今までにないゲームシステムにより、想像力をかきたてられ、全く新しいゲームの世界を体験できたのだと思います。
逆にそれ以降のハードからは、シリーズ作品が増え、オリジナルのゲームシステムの文法を作った作品が減ったように思いますが、それでも原始的なゲームを知っている任天堂は、ゲームの本質、初心を忘れずに新しいゲームシステムを沢山発明してきましたね。
★★★ グラフィック・サウンドの表現に限界がある事のメリット。
- グラフィック・サウンドの生産性が上がる。
- 開発がゲームのおもしろさ(ゲームシステム・ゲームバランス)に集中できる。
- いろいろなゲームハードに同じクオリティで移植しやすい。
- 表現に限界があるから、プレイヤーが脳が補完して想像力が上がる。
※ ファミコンは、ゲーム本来の面白さをつくるための、絶妙なグラフィックス・サウンドの限界がある規格があったから、次々と名作が生れたのだと思います。
追加カートリッジの希望
任天堂クラッシック・ファミコンミニは、本体と30タイトルで5980円。
ゲームソフト一本当たり約200円程です。
ファミコンは1200本以上発売されていますので、是非とも追加カートリッジを出してほしいです。
スーファミ・ゲームボーイ・N64・GameCube・Wiiのゲームをファミコンリメイクを希望
画像引用元 : Wikipedia スーパーファミコン
画像引用元 : Wikipedia ゲームボーイ
ファミコン以外のゲームソフトをファミコンにリメイクすることは、既にソフトが完成しているから移植しやすいと思います。
ファミコンのフォーマットに画像・サウンドをコンバートすると、遊びやすく楽しいゲームになると思います。
今一度ファミコンの良さを引き出したテレビゲームコアな面白さを追求してもらいたいです。
ファミコンの性能と弱点は何だったのか?
- 画面 : 256x240dot
- パレット数 : RGB各16色+グレー5色の52色 / 同時発色 4色
- スプライト数 : 8x8dot, 4色が64枚使用可能
- スプライトが複数重なった時に起こるチラツキ
- ハルス波2系統, 三角波発生装置1系統, ノイズ発生装置 1系統, DPCM 1系統
もし、ファミコンを改良したファミコンの表現をさらに引き出すゲームハードを出すなら、スプライトのチラツキ問題や同時発色を増やすと良いのかもしれません。
他のメーカーもミニタイプの復刻を希望
画像引用元 : Wikipedia メガドライブ
画像引用元 : Wikipedia PCエンジン
画像引用元 : Wikipedia NeoGeo
各メーカーからも任天堂クラシック・ファミコンミニのようなパッケージを出して貰いたいところです。
メガドライブは、MD Compactという名前で去年発売されましたが本体にソフトが内臓されていませんでした。
任天堂が今回行ったプロモーションや、本体内蔵もソフト、ケーブルの合理化、ゲームハードウェアデザインへのこだわりをすれば他社も良いのかもしれません。
クラシックミニが売れたように、過去体験したゲームファンは過去の作品を楽しみたいと願っている人は一定数いるのではないでしょうか。
ファミコン開発環境を希望
画像引用元 : Wikipedia ファミリーベーシック
ファミリーベーシックは子供でもBASIC言語でプログラミングをしてゲームが作れる開発キットでした。
ゲームハードはPS4のフォトリアルでゴージャスな方向性、XBOXで人間のモーションを活かした方向性があります。
一方で、ドット絵やファミコンのサウンドがSteamやiPhoneゲームアプリでも人気のように、8bitライクなデザインが改めて注目を集めてます。
個人のゲームクリエイターにとって今後、あえてファミコンの制限をもった開発キットを発売すれば開発効率の良さ、生産性の高さが飛躍的にあがるのではないでしょうか。
大規模ゲーム開発とは違う、インディーズゲーム・個人ゲームクリエイターの市場はますます高まっていくと思われます。
ファミリーベーシックのように、子供も大人もわくわくしながら気軽にゲームを作れる環境があればいいなと思います。
- ドット絵エディター キャラクターのドット絵やマップチップが効率的に描けアニメーションテストもできるもの。
- 作曲ソフト 直観的に作曲できる作曲ソフト、シーケンサー。
これらを任天堂が改めて開発すると、直観的で使いやすい楽しいわくわくするものになると思います。
別ジャンルとしての進化を希望
ざっくりした特徴
- ファミコン 原始的なテレビゲームの進化(iPhoneゲーム・Steamゲームのミニゲームアプリ)
- プレステVR 没入型の体感ゲーム
- XBOX 自分のモーションを使ったゲーム
- ARゲーム ポケモンGOなど現実世界と繋がったゲーム
などなど、ほかにもたくさん分類されると思いますが、この中でファミコンの役割は、ゲームの基礎となるシステムやキャラクター・グラフィックス・サウンド・各種世界観のデザインに強いと思います。
ファミコンの形式で成功させたゲームは、そのユニークなゲームの面白さを持ってほかのゲームハードウェアに移植し進化させやすいのではないでしょうか。
まとめ(評価&感想)
- ファミコンの魅力と何故、名作が大量に出てきたのか?
- 任天堂クラシックファミコンミニの魅力と今後の希望
- 他社のハードウェアのクラシックミニ化を希望
- ファミコンの開発環境の希望
筆者なりの任天堂クラシックファミコンミニの感想と評価をまとめてみました。
大人になってファミコンでゲームに離れたユーザーが多いと思います。
また、ポケモンGOで30代40代のユーザーが増えた現象もあります。
ファミコンには、今なおテレビゲーム本来のゲームの面白さをダイレクトに体験できる限定された中で、想像力をかきたてる魅力的な表現があります。
「大人から子供まで、家庭用ゲーム機の中で最もシンプルで遊びやすい、ファミリーコンピューター。」
今回のヒットを見て、ぜひ任天堂さんには、WiiU, 3DSLL, 任天堂NXとは別のラインでファミコンの復活を検討して頂きたいです。